さて、行政書士試験は以前お話ししたように、民法と行政法が得点できないと合格は厳しです。そこでまずは民法の導入部分として、全体構造と見てみましょう。
民法の意義
民法は私法の一般法です。つまり私人相互の法律関係を規定する法律になります。
個人⇄個人の関係ですね。それに対して、憲法や刑法は公法とされています。
公法とは国家と個人の関係を規定する、いわば上下の関係性になります。
民法の構成
民法は全5編から成ります。
①総則・・・財産法の全体に通じる規定を記したもの
②物権・・・人が物を支配することを内容としたもの
③債権・・・人が人に対して、一定の行為を請求しうること
※上記を財産法と呼ぶ
④親族・・・親族関係について
⑤相続・・・人が死亡した時にどのように財産が引き継がれるか
※上記を家族法と呼ぶ